エコキュートの節約は「面倒くさそう」「やり方が分からない」などのイメージを持つ方も多く、ついつい後回しにしてしまいがちです。
ですが、エコキュート料金は下記の3つのポイントを押さえることで、節約できる可能性があります。
- 電力会社や電力プランを見直す
- エコキュートの設定や設置環境を変える
- エコキュートの使い方を変える
どの方法も日常的に簡単に実施できるものばかりなので、エコキュート料金を節約したいけど方法が分からない方は、ぜひ試してみて下さい。
目次
エコキュート料金の節約技①電力会社や電気プランを見直す
電力自由化されて以降、大手電力会社より安い料金設定の会社やキャッシュバックがある会社など、様々な会社ができました。
現状よりお得になることも多いので、ぜひ電力会社を見直ししてみてください。
- 【ステップ1】現状よりお得になりそうな電力会社を探してみる
- 【ステップ2】現状の電気料金の明細から、電気の年間使用量を把握する
- 【ステップ3】電気代が安くなる時間帯の違いなど、様々なプランを比較する
それぞれ解説します。
現状よりお得になりそうな電力会社を探してみる
電力会社には様々な会社があり、それぞれお得となるポイントが異なります。
特徴の一例は下記の通りです。
- H.I.S電気は大手電力会社よりも5%安い設定
- au電機は電気料金は変わらないがキャッシュバックがある
- 楽天でんきは電気の使用量に応じてポイントが貯まる
他にも色々な特徴の電力会社がありますので、現状よりもお得に使えそうな会社をいくつか選んでみてください。
現状の電気料金の明細から、家庭での年間使用量を把握する
できれば直近1年分の電気料金の明細を準備し、家庭でのだいたい毎月の電気使用量を把握してみましょう。
それをもとに比較すると、より確実なシミュレーションが可能だからです。
家庭内の電気使用量の中でもエコキュートの占める割合はかなり大きいので、家庭の電気代全体を見直すことがエコキュート料金の節約につながります。
電気代が安くなる時間帯の違いなど、様々なプランを比較する
電気使用量が把握でき電力会社をピックアップできたら、電気プランをシミュレーションしてみましょう。
各電力会社が提供しているプランにも様々なものがあり、それぞれお得となるポイントがあります。
特徴の一例は下記の通りです。
- 夜10時から朝8時までの電気料金は安いが、それ以外の電気料金が割高
- 電気料金はどの時間でも一定
- 電気料金はどれだけ使っても定額
家庭での平均的な使用量や生活スタイルに合わせ、一番最適なものを選び、必要があれば電力会社や電気プランを変更しましょう。
エコキュートの節約技②エコキュートの設定や設置環境を変える
エコキュートの設定や設置環境を変えることで、エコキュート料金を節約できる場合があります。
見直すべきポイントは下記の5つです。
- 【ピークカット設定】電気が安くなる時間帯があれば、その時間だけ沸き上げる設定にする
- 【運転モード設定】おまかせ設定にする
- 【湯量設定】お風呂の湯量を少なめに設定する
- 【休止設定】2日以上家を空ける時は休止設定にする
- 【設置環境】エコキュートのヒートポンプ(室外機)の周りにはものを置かない
それぞれ解説します。
電気が安くなる時間帯があれば、その時間に沸き上げられるように設定する
入っている電力会社の電気プランに電気代が安くなる時間帯があれば、その時間にエコキュートを沸き上げられるような設定にしましょう。
ピークカット設定と言い、指定の時間内のみで沸き上げてくれる設定です。
例えば、夜間(22時~8時の間)の電気料が安い設定であれば、夜間のみエコキュートを沸き上げ、それ以外の電気代が高い時間帯には沸き上げません。
ですので、とてもお得です。(お湯切れを起こしそうな場合は、指定時間以外でも手動で沸き上げることは可能です)
運転モードをおまかせ設定にする
エコキュートで一番節約できる運転モードは、おまかせ設定モード(もしくは、おまかせ省エネ設定、おまかせ節約設定など)です。
なぜなら、おまかせ設定モードの場合過去1週間程度の毎日のお湯の使用量の変化を学習し、その家庭に合う湯量を効率よく沸き上げを行うことができるため湯切れの心配が少ないからです。
そのため、運転モードはおまかせ設定モードにしておきましょう。
お風呂の湯量を少なめに設定する
お風呂の湯量を少なめに設定することも、エコキュート料金の節約には効果的です。
- お子さんが小さいなら、家族でまとめて入る
- 半身浴をする
などの対策を取ることで、湯量が少なくても満足感を得られやすいですよ。
また、家族でまとめて入ると保温時間も短くて済むので、さらにエコキュート料金を節約できます。
エコキュートのヒートポンプ(室外機)の周りにはものを置かない
エコキュートのヒートポンプ(室外機)の周りには、ゴミや植物など、ものを置かないようにしてください。
なぜなら、お湯を分かる効率が悪くなり、電気代が余計にかかってしまう場合があるからです。
エコキュートの節約技③エコキュートの使い方を変える
エコキュートの使い方を変えることでも、エコキュート料金を節約できる場合があります。
見直すべきポイントは下記の4つです。
- 高温たし湯の活用
- 追い炊きはなるべく使わない
- 家事の温度設定は低く
- 買い替えを検討
それぞれ解説します。
高温たし湯の活用
お風呂を沸かし終わった後は、保温しておくよりも、高温たし湯の方がエコキュート料金を節約できます。
なぜなら、高温たし湯の場合はタンクから熱いお湯を直接浴槽に送るので、素早くお湯を温めることができるからです。
一方、保温していると貯湯ユニット内のお湯の熱を利用することになり、タンク内のお湯そのものの温度が下がることとなります。その結果、余計に電気代がかかってしまうのです。
そのため、お風呂は沸かしたら保温は早く切り、冷えたと感じたらその都度高温たし湯で対応しましょう。
追い炊きはなるべく使わない
前日の残り湯も追い炊きするより新しくお湯をはるほうがエコキュート料金を節約できます。
なぜなら、追い炊きは貯湯ユニット内のお湯の熱を利用することになり、タンク内のお湯そのものの温度が下がることとなります。その結果、余計に電気代がかかってしまうのです。
そのため前日の残り湯は一度捨て、新しくお湯をはりましょう。
家事の温度設定は低く
お風呂以外での家事や洗顔でお湯を使うときは、温度を低く設定しましょう。タンク内のお湯を節約することができます。
買い替えを検討
10年以上前のエコキュートを使っている場合は、新規買い替えも検討してみましょう。
なぜなら、省エネ技術は日々進化しているため、10年前のエコキュートと最新のエコキュートを比べると電気使用量が大幅に違ってくる場合があるからです。
最新のエコキュートのカタログやシミュレーションなどを確認してみて、料金などを比較すると良いでしょう。
エコキュートの節約技まとめ
この記事では、エコキュートの節約方法をまとめました。
エコキュートの節約には下記の3つのポイントを押さえて実行すると、節約できる可能性が高まります。
- 電力会社や電力プランを見直す
- エコキュートの設定を変える
- エコキュートの使い方・設置環境を変える
まず、電力会社や電気プランの見直しを検討してみて下さい。
電力会社は数多くあり、大手電力会社よりも安い料金設定の会社やキャッシュバックがある会社、ポイントが貯まる会社など会社によってそれぞれお得なポイントが異なります。
また、それに伴い電力プランも夜間は安く昼間高いもの、いつでも一定額のものなど様々です。
ご家庭の使用量や生活スタイルに合わせて見直してみて下さい。
次に、エコキュートの設定や使い方を確認してみてください。
特に、入っている電気プランに電気プランに電気代が安くなる時間帯があれば、その時間にエコキュートを沸き上げられるような設定にするとお得です。
また、湯切れを起こす心配の少ない、おまかせ設定も効率的にお湯を沸かし上げることができます。
運転モードの変更や湯量の変更など、それぞれ簡単にできすぐ試せる方法ばかりですので、エコキュートの節約方法が分からないという方はぜひ試してみて下さい。